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Mac “Logic Pro 11” のお勉強:コードトラック

iMac

前の記事「Mac “Logic Pro 11” のお勉強:はじめの1歩」で、”Logic Pro 11″の新機能となる”Keyboard Player”について紹介しました。”Logic Pro 11″の”Session Player”の中の”Keyboard Player”と”Bass Player”の2つは、コードトラックに設定されたコード進行に基づいて演奏するみたいです。今回は、”Logic Pro 11″のコードトラックについてのお勉強です。

“Session Player”に指示するコード進行は、コードトラックに記載されます。コードトラックには、「グローバルトラック」と「リージョンコード」の2つがあります。「リージョンコード」に従うように設定されている場合はそのコードに従い、設定されていない場合は「グローバルトラック」のコードに従うようですね。詳しくは、以下のApple公式サイトの「Mac用Logic Proユーザガイド」を参照して下さい。

Mac用Logic Proユーザガイド

“Logic Pro 11″のコードトラック

「グローバルトラック」の表情/非表示は、以下の「グローバルトラック」ボタンをクリックして切り替えることが出来ます。

「グローバルトラック」に表示されたことコードを右クリックして「コード進行」を一括入力することが出来ます。

“Logic Pro 11″のコードトラックにデフォルトで入力できるコード進行を以下に記載します。

  1. ii-V-I
  2. Ⅰ-V-vi-Ⅳ
  3. Ⅰ-vi-Ⅳ-C
  4. ii-I-vi-V
  5. Ⅳ-I-vi-V
  6. vi-Ⅳ-I-V

コード進行についての備忘録

恥ずかしながら当サイトの管理人は、コード進行についてあまり知識がないのでコード進行について色々と調べました。その結果を備忘録として以下に記載します。

度数とは?

度数とは、ある音を基準(ルート、根音)としたときに、別の音がどれくらい離れているかを示す単位です。音程を表現するのに使われます。
コード進行を分析する際には、ローマ数字で度数を表す方法がよく使われます。

メジャースケール(長音階)の各音とローマ数字の対応

  • I (1度): 主音(ルート音、根音)。キーの中心となる音。
  • II (2度): 主音から全音(2つの半音)上の音。
  • III (3度): 主音から長3度上の音。
  • IV (4度): 主音から完全4度上の音。
  • V (5度): 主音から完全5度上の音。
  • VI (6度): 主音から長6度上の音。
  • VII (7度): 主音から長7度上の音。

度数ローマ数字の小文字と大文字の違い

度数ローマ数字の大文字と小文字は、音楽理論で特に重要です。大文字(I, II, III…)は長音階や長三和音、小文字(i, ii, iii…)は短音階や短三和音を表します。数値自体は同じですが、和音の種類を区別するために使い分けられます。

  • I(大文字): キーの中心となるコード(メジャーコード)。
  • ii, iii, vi(小文字): マイナーコード。長音階の度数を表します。
  • IV, V(大文字): メジャーコード。短音階の度数を表します。
  • vii°(小文字に°): ディミニッシュコード。少し特殊なコードを表します。

“Logic Pro 11″で簡単に入力できるコード進行の種類(Key C)

  1. 251コード進行(ii-V-I):Dm->G->C
  2. 1564コード進行(Ⅰ-V-iv-Ⅳ): C->G->Am->F
  3. 1645コード進行(Ⅰ-vi-Ⅳ-C): C->Am->F->G
  4. 2165コード進行(ii-I-vi-V): Dm->C->Am->G
  5. 4165コード進行(Ⅳ-I-vi-V): F->C->Am->G
  6. 6415コード進行(vi-Ⅳ-I-V): Am->F->C->G

1. 251コード進行

251(ツーファイブワン)コード進行は、ジャズで頻繁に使われる定番進行です。ドミナントモーション(Ⅴ→Ⅰ)が強調され、楽曲に安定感と解決感を与えます。力強い終止感が特徴です。

2. 1564コード進行

1564コード進行は、通称「カノン進行」や「レット・イット・ビー進行」と言われています。ポピュラー音楽でよく使われる定番のコード進行です。具体的には、キーがCの場合、C->G->Am->Fというコード進行になります。明るく、どこか切ない響きが特徴で、多くのポップスで使われ、親しみやすいメロディーと相性が良いです。

3. 1645コード進行

1645コード進行は、ポピュラー音楽で非常に一般的な進行です。キーがCの場合、C->Am->F->Gとなります。この進行は、切なくも力強い、あるいは温かく落ち着いた雰囲気など、多様な表情を持ちます。「Stand By Me」などが有名で、親しみやすく、多くの楽曲のサビやAメロなどで使用され、聴く人の心に残りやすいメロディーと相性が良いです。

4. 2165コード進行

2165コード進行は、ポピュラー音楽で使われるコード進行です。キーがCの場合、Dm->C->Am->Gという進行になります。落ち着いた雰囲気や、切ない、物悲しい、あるいは力強い雰囲気など、楽曲によって様々な表情を見せます。多くの楽曲で使用されています。特に、サビなどで盛り上がりを作る際にも効果的です。

5. 4165コード進行

4165コード進行は、ポピュラー音楽でよく使われる進行です。キーがCの場合、F->C->Am->Gとなります。この進行は、安定感があり、どこか懐かしい、温かい雰囲気や、ポップで明るい印象を与えます。多くのJ-POPや洋楽のバラード、ポップスなどで使用されており、親しみやすいメロディーと相性が良いです。

6. 6415コード進行

6415コード進行は、ポピュラー音楽で非常に一般的な進行です。キーがCの場合、Am→F→C→Gとなります。切なくも力強い、あるいはドラマチックな印象を与えます。TOTOの「Africa」では、この進行がサビなどで効果的に使われ、楽曲の壮大さや広がりのある雰囲気に貢献しています。

楽曲のキーとコード進行の関係

楽曲のキーが変わっても、コード進行における度数の関係性は変わりません。例えば、キーがGメジャーであれば、1645進行は、G->Em->C->Dとなります。度数で覚えることで、様々なキーで応用できます。

「コード進行」って奥深いですね…

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